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母がスーツケースから取り出した石——あなた、顔が腫れてるわよ

かさ板(スクレーパー)はおばあちゃんがやるものだと思っていた。母が白玉の板を取り出して「顔が腫れてる」と言うまで。一ヶ月後、気づいた。美容効果は二の次——毎朝の五分間の静けさこそが本物だった。

一一如是
··9分
#かさ#スクレーパー#中医美容#スキンケア#ウェルネス#GuaSha
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母がスーツケースから取り出した石——あなた、顔が腫れてるわよ

母がスーツケースから取り出した石——「あなた、顔が腫れてるわよ」

正直に言うと、かさ板(スクレーパー)はおばあちゃんがやるものだと思っていた。

子どもの頃、毎年夏になると、おばあちゃんは水牛の角のスクレーパーを取り出して、背中を赤紫色の跡ができるまで擦っていた。私は横で見ていて、怖いような、面白いような気がしていた。おばあちゃんは「出てくれば良くなる。これは毒の熱なの」と言った。

その時の私は「毒の熱」が何なのか分からなかった。ただ、その跡が何かに噛まれたみたいに見えると思っていた。

大人になって、都会に出て、オフィスで働くようになった。毎日パソコンに向かって、肌の色は暗く、顔がなんとなく四角くなっていく気がした。同僚に「最近どうしたの」と聞かれて、徹夜したと答えた。でも徹夜だけの問題じゃない。なんとなく「濁っている」感じ。すっきりしない。

始まったのは先月のこと。

母が数日泊まりに来て、入ってくるなり第一声。「顔色が悪いわね。腫れてる。」そう言って、スーツケースの中から白玉の板を取り出した。平たく、小さなヘラのような形で、ほんのり緑がかっていて、温かみがあった。

「これはかさ板よ」母が言った。「小さい時、背中にかさをしてあげたでしょ。覚えてない?」

覚えている、と言った。でも顔には使わない、とも。

母は言った。「顔でもできるのよ」

「痧」という字について

後で調べてみた。中医学で「痧(しゃ)」とは、体内の風・寒・暑・湿・燥・火といった外邪、そして気血の巡りが悪くなって生じる鬱滞(うったい)を指す。かさ板で皮膚の表面を擦ると、微細な血管が拡張し、この鬱滞を皮膚の表面に追い出すことができる。

少し怖く聞こえる——微細な血管が破裂する?でも怪我のようなものではない。良性で制御された刺激で、局所の血液循環を速くし、代謝老廃物を排出させるものだ。

中医学を学んでいる友人に聞いてみた。彼女は言った。「皮膚を紙だとすると、その下にパイプがあるの。パイプが詰まったら、板で擦って、流れを良くする。そういうこと」

大雑把な言い方だったが、分かった。かさは何かを「出す」のではなく、詰まっているものを「通す」のだ。

母が教えてくれた顔のかさ

母はプロの中医師ではない。ただ二十年以上、かさを続けてきた人だ。教えてくれた方法はシンプルだった。

まず油を塗る。 このステップは省けない。最初は面倒くさがって、油なしで擦ったら、皮膚がすぐに赤くなり、少し痛かった。母は「あなたの顔は鉄板か」と言った。その後はちゃんとフェイスオイルを使った。

方向は内から外へ、下から上へ。 これが大事。顔の経絡の流れには規則があって、経絡に沿って擦るから効果がある。後で分かったことだが、ネットでかさの動画を上げて顔がかえって腫れている人がいるのは——方向を間違えているからだ。

力は軽く。 強ければいいわけではない。母は「顔をまな板みたいに扱わないで」と言った。顔の皮膚は薄い。軽く擦って、少し温かさを感じれば十分。背中のように赤紫色の跡は必要ない。

頻度は高くなくていい。 毎日五〜十分で十分。私は毎朝洗顔後、美容液をつける前に鏡の前で少しやっている。

一ヶ月続けて変わったこと

「三日で顔が小さくなった」なんて言わない——それは嘘だ。

でも一ヶ月後に、いくつかの変化は確かにあった。

まず朝起きた時の腫れが減った。 以前は毎朝起きると、鏡を見て顔が一回り大きくなった気がしていた。特に目の周りと顎のライン。かさをするようになってから、明らかに排水された感じがして、顔の輪郭が少しはっきりした。調べてみると——かさはリンパ液の循環を促進し、組織中の余分な水分の排出を助ける。朝の腫れの多くは、リンパの戻りが遅いことが原因だ。

次に肌のくすみが減った。 以前は昼に鏡を見ると、顔をちゃんと洗っていないように見えた。しばらくかさを続けたら、肌のトーンが確かに明るくなった。友人は、かさが顔の微小循環を改善し、皮膚への血液供給が良くなれば、自然と赤みが出て健康的に見えると言っていた。それは信じられる。

一番驚いたのは法令紋が少し浅くなった気がしたこと。 「気がした」と言うのは、気のせいかもしれないからだ。でも理屈は通る——顔の筋肉が緊張で硬くなると、皮膚を支える弾力が落ち、シワが深く見える。かさが筋肉を緩め、張力を改善すれば、シワは自然と薄くなる。もちろん、この効果は長く続ける必要があって、一、二回では分からない。

いくつか言っておきたいこと

一つ目。かさ板は高ければいいわけではない。

ネットには数百円から何千円もする玉石のかさ板がある。和田玉、岫玉、水晶、トルマリン……正直、素材の違いが効果に与える影響は、広告が言うほど大きくない。私が使っているのは、母が薬局で数百円で買った水牛の角の板。高ければいいとは限らない。手に馴染むものならいい。

選ぶとしたら、縁が丸くて、少し重みがあって、冷たすぎないものがいい。玉石は手入れしやすくて菌が繁殖しにくい利点があるが、「遠赤外線を放出する」とかいう話は、聞き流せばいいと思う。

二つ目。かさが向かない人もいる。

敏感肌、炎症がある、深刻なニキビがある場合はやらない方がいい。妊娠中の人は擦ってはいけない部位がある。血小板が少ない人、抗凝固薬を飲んでいる人もだめ。これは脅しではない——かさは本質的に皮膚に微刺激を与えるもの。皮膚バリア自体に問題があるなら、さらに刺激を加えると逆効果になる。

三つ目。出た「痧」の色が濃いからといって、効果が高いわけではない。

かさをした後の赤い跤を写真に上げて、色が濃いほど達成感を感じている人がいる。これは誤解だ。「痧」の色は、体質、皮膚の厚さ、血管の透過性などに関係する。色が濃いからといって毒素が多いわけではない——そもそもその概念自体が正確ではない。私はむしろ、微細な血管が刺激された時の正常な反応だと考えている。

なぜ油が必要なのか

最初は分からなかったが、後で納得した。

かさ板が皮膚の上を滑る時、潤滑層がないと、摩擦力が直接角質層を傷つける。オイルの役割は何か特別なことではなく、摩擦を減らして皮膚バリアを守ること。同時に、油自体も肌を潤す。かさと相乗効果がある。

私が使っているのは普通のホホバオイルで、数百円のもの。時々、母が持ってきたツバキ油を使う。どんな油を使うかは重要ではない。大切なのは——乾いたまま擦らないこと。

毎日五分の儀式

気づいたのだが、顔のかさで一番の収穫は、顔が小さくなったかどうか——変化は確かにある——ではなく、毎朝の五分間だった。

油を塗り、かさ板を持ち、鏡の前に立つ。スマホを見ず、メッセージをチェックせず、メールに返信しない。ただ静かに、一往復ずつ、擦る。

それはお茶を淹れる感覚に似ている。手に、顔に、あのわずかな温かさに、意識を向ける。時間がゆっくりになる。

母は帰る時、あの白玉のかさ板を私に置いていった。「毎日やらなくていいのよ。思い出したらやればいい」

私は今、ほぼ毎日やっている。効果があるから続けるのではなく、あの五分が気持ちいいからだ。

朝起きて、顔を洗って、油を塗って、少し温もった石を手に取って、顔の上を優しく滑らせる。

外の世界はうるさい。

でもこの五分間は、私のものだ。


あなたに残したい三つの問い:

  1. 毎日たった五分で、あなたを穏やかにしてくれる小さな事はありますか?
  2. 「美しくなる」ということは、外から始まると思いますか、それとも中からですか?
  3. もしかさに美容効果が全くなかったとしても、あなたは続けますか?

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